葬儀の受付で香典を受け取る際に注意すること
葬儀の受付は、一般的には直系以外の親族、町内会や会社の関係者が担当することが多いようです。あくまでも、遺族の代わりに事務的な事をサポートしている立場なので、服装や髪型も葬儀に相応しいものでなければいけません。
また、言葉使いなども失礼のないように注意が必要です。受付に来られた方には、まず一礼し、出された香典を受け取るのですが、その際は「ありがとうございます」ではなく、「お預かりします」と言うのが、マナーです。
あくまで、遺族の代わりなので、自分が受け取ったのではなく、遺族の方にきちんとお渡ししておきます、という意味です。そもそも、葬儀の最中には「ありがとうございます」という嬉しい意味を持つ言葉は出来るだけ使わない方が良いです。
何かお礼を言う言葉としては「恐れ入ります」を使う方が無難です。また、お預かりした香典は、すぐに会計に渡すのではなく、会葬者が会場の方へ向かわれて姿が見えなくなってから受付の後ろの会計担当者や、テーブルの下などの袋や箱などに移します。
ご本人の目の前で、サッと片付けてしまうのは失礼です。また、記入されているお名前などが読みづらい時は、「失礼ですが〇〇様とお読みするのですか」と確認しておきます。年配の方の中には、達筆過ぎて読めない字を書かれる方もいます。
遺族の方に芳名帳と香典を引き渡す時に、この人は誰、何と読むの、となってしまうことも多いので、ただ預かるだけではなく、後々、遺族の方が困らないように、出来るだけ分かりやすく整理することを心掛けます。